アクリ屋DIY

NC旋盤は量産やリピート品の加工に有効です

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みなさま、こんにちは。
アクリ屋探検隊です。

今回は、NC旋盤の紹介を致します。
さくら樹脂(アクリ屋ドットコム)で使用しているNC旋盤は、大隈豊和製のLB15Ⅱ C-500です。
最大加工径φ240 心間500 最高回転数4500rpm までとなります。

弊社での主な用途は、アクリル円板・丸棒・球などの丸め加工になります。
NC旋盤は通常の旋盤とは異なり、刃物を奥側に取り付けるようになっています。
汎用旋盤が刃物を4本しか取り付けられないのに比べて、NC旋盤は12本取り付けられるので段取りを変えずに数種類分の加工が可能です。

また、以前ご紹介したCNC旋盤は自動で刃物を代える換えることが出来ませんが、今回ご紹介するNC旋盤は自動で刃物を換えることが出来ます。

汎用ですと技術者の加減によって加工スピードや製品の出来に差異がありますが、NC旋盤は、数値制御(Numerical Control)装置によって刃物台の移動距離や送り速度を数値で指示出来るので、100個製作する場合も1000個製作する場合も、1個当たりの加工時間は変わらず同じ状態のものが出来るため、量産やリピート品の加工に有効です。
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加工例1:後方の刃物を使用して、左端の円柱の状態から右端の球の形状に加工
(中央は加工途中の状態です)
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加工例2-1:左端の球体に、真ん中と右端の様に丸い穴を開ける加工
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加工例2-2:刃物で球の中心を削ります(アクリル球にキズが付かないようにカバーをしています)
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Gコードプログラムを操作画面に入力します。
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12本の刃物を取り付けることが出来ます。
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この機械ではあまり使用しませんが、芯押台も付いていて足元のペダルで芯押台を移動さることが出来ます。

~NC旋盤の機械技術を習得するには~
基本の機械操作が出来るようになるまで半年
通常の加工が問題なく行えるようになるまで1年
熟練になるまで3~5年程

~代表的なアクリ屋製品~
アクリルツマミ
立体額 スペーサー
・システムラック エンドキャップ・ジョイント・スペーサー・柱パイプ
アクリル丸棒(φ50まで)

~加工担当者のコメント(I氏)~
アクリ屋ドットコムでは、大半の刃物を自社で研いで製作しておりますので、直径1mmの穴を磨くなどの特殊な加工も可能です。
NC旋盤は宝箱なので色々なものが出てきます。

製作をご希望の製品がございます場合は、一度アクリ屋ドットコムにご相談ください。