アクリ屋DIY

アクリルドームを貼り合わせてみました

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皆様、こんにちは。
アクリ屋ブログDIY実験室担当です。

急に寒くなり、秋を通り越して冬になってしまったような今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
風邪を引かないようにお気を付けください。

今回の実験室は、「アクリルドームを貼り合わせて球を作ることが出来るのか?」について実験しました。
アクリルドームは寸法精度が低く接着面が綺麗に出来ていませんので、弊社ではアクリルドームを貼りあわせるご注文をお受けしておりませんでした。
101021-9.jpg
(接着する面はあまり平面が出ておらず、ドームの製法の関係上、若干の“がたつき”があります。)
しかし、時々お客様よりお問合せを頂くので、実際に貼り合わせる実験を行ってみました。
では、実際に貼り合わせてみるとどのようになるのでしょう?
今回の実験は、射出成型品(外径200mm・300mm)のアクリルドームで行いました。
射出成型品のアクリルドームは、寸法精度が比較的高く、真半球に近いので作業性が良いからです。
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【外径200mmのフランジ無し】
・先ず、外径200mmのフランジ無しのドームを接着してみました。
101021-3-200.jpg
101021-2-200.jpg
比較的綺麗に接着できましたが、板の接着と比べると若干気泡が目立ちます。
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【外径300mmのフランジ無し】
・次に外径300mmのフランジ無しのドームを接着してみました。
101021-5-300.jpg
101021-10.jpg
やはり外径200mmのものに比べると接着面の“がたつき”が若干大きいので、
外径300mmの方が気泡が目立ちます。
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【外径300mmのフランジ付き】
・次にフランジ付きは厳しいかと思いましたが、試しに接着してみました。
101021-6-200-F
101021-8-200-F
フランジ部分が平らでないため、写真の様に気泡や接着ムラが目立ち、あまり綺麗に接着出来ません。
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実験結果として、仕上がり具合は気泡やムラがありますが、接着自体は可能でした。
(※外径300mmまでの射出成型品のドームの場合)
写真をご覧頂き接着面の状態をご了承頂いた上で、射出成型品のドームのみ接着加工を承ることに致しますので、ご希望の方はお問合せください。
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≪弊社で扱っているアクリルドーム3種類≫
1.射出成型品(インジェクション成型品)
・色:クリアー
・外径:100~300mmまで
・フランジ:付き/無し
・板厚:均一で強度あり
・高さ:外径の約半分
※今回の実験で使用した製品です。接着加工を承れるのはこの製品のみです。
2.フリーブロー成型品
・色:クリアー
・外径:350~1000mmまで
・フランジ:付き/無し
・板厚:頂点が伸延している為に板厚が半分以下
・高さ:外径サイズの半分より5%程度少ないサイズ
・外径サイズ:実際の寸法より5%程度少なくなる場合あり
3.真空成型品
・色:オパール
・外径:100~400mmまで
・フランジ:付きのみ
・板厚:頂点が伸延しているため板厚が半分以下
・高さ:外径サイズの半分より5%程度少ないサイズ
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今回のDIY実験室はこれで終了です。
それでは素敵な一日をお過ごし下さい。
今回の実験製品
製品:アクリルドーム(半球)
製品詳細ページ:
アクリルドーム(半球)射出成型品
アクリルドーム(半球)フリーブロー成型品